公園のない町に
「公園を作りたい!」

子供たちが手作りする「もやし公園」

「もやし会」は子供たちが作った
子供達の会です

町には公園がありません

大分県国東市国見町は九州の国東半島に位置し、人口約3600人の小さな町だけれど面積は広い、鉄道も高速も通っていない「陸の孤島」と呼ばれる過疎地域です。

自然が色濃く残り、いたるところに寺社仏閣、石仏などがあり歴史が大変古く、「仏の里」と呼ばれています。自然災害も少なく、気候は瀬戸内気候のため温暖で採れる作物も豊富。「豊の国」とも呼ばれる所以です。そしてなにより人が暖かく、都会的なものは「何もない」と言われる地域ですが、「豊かな暮らし」のために必要なものはなんでも揃っている地域です。

ですが町には公園がありません。過疎化・少子高齢化はとどまることを知らず、学校も閉鎖、統合が相次いでいます。
子供の数が少ないので、行政も公園の予算はとれません。

公園がないなら自分達で作ろう!

地元の子供たちを中心とした「もやし会」という子供たちの組織が立ち上がりました。自分たちでできることはやろう!と張り切っています。

「もやし会」というネーミングは「大豆(大人)から栄養(知恵)をもらい、土(地域)に根差し、太陽の光(大人の愛情)をあびながらすくすく成長していく。1本では料理にならなくても、たくさん集まってご馳走になる!」ことから自分たちで考えつけました。
地域では既に「もやし」ではなく立派な「木」として活躍してくれている頼りになる人材です。

中心メンバーは中学生ですが、「公園が自分もほしかったけどなかった。なら後輩たちのために作ろう、おじいちゃん、おばあちゃんたちも立ち寄って交流が生まれる公園にしよう!」と計画しました。

もやし会の活動

地域の空き家全戸調査

もやし会の前身となる中心メンバーは2020年中学一年生の時に地域の空き家全戸調査を行い、それをもとに様々な提案を地域、市長にプレゼンしました。
その提案の一つが「公園作り」です。
住んでいる人にとっても、移住を考える人にとっても、子育ての環境として「公園」は必要だ、と自分たちの経験・思いから提案しました。

空き家調査の計画を練る

まずは地図を見ながら計画を練りました。

空き家の状態チェックと区長さんやご近所への聞き込み調査

実際にチェックをして分かったことが沢山ありました。

空き家調査結果と提案を地域の区長さん達にプレゼン

日を改めて国東市の市長さんにもプレゼンしました。皆さんとても熱心に聞いてくださいました。

海岸清掃・イベント運営

もやし会は、海岸清掃や地域のイベントで駄菓子屋の出店やお化け屋敷を主催したり、畑に立てる案山子を作ってくれたり、地域の人で高齢者を支え合う高齢者支援組織から注文いただきイベントの横断幕デザイン、制作を行うなど、地域の大人からの仕事の依頼も受けています。

「もやし会」の正式なスタートはイベントでの駄菓子屋の出店からでした。
「もやし会議」は1000円、「もやしの種」は500円をお小遣いから会加入費として出し合い、それを資金に駄菓子を仕入れ、原価計算、店舗デザイン、設営、看板の製作、チラシ作り、宣伝・・・最後の収支計算まで、全て子供たちだけで行いました。お蔭様で商品は完売。その利益を資金として、次のイベントでは「お化け屋敷」を企画、主催。これも行列のできる大盛況となり、増えた利益は拠点作りのために貯めています。

各集落の海岸清掃

地域活動も積極的に手伝ってくれています。

お化け屋敷は入場制限するほどの大盛況に♪

イベントを子供達手作りで盛り上げてくれました!

駄菓子屋のレトロ看板もなんと手作り!

いっぱい工夫しました!沢山売れて大盛況♪

もやし会を応援してくださった方々の
お名前を掲載しています

もやし会連絡先:090-7842-2985
(だいず会)
〒872-1614 大分県国東市国見町岐部1918

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